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褒めること。約束を守ること。 連載①

ここ数年、小学校に通っている子どもの支援をしている。
ある年の四月初め。こんなことがあった。

職員室にいると、一人の子どもがものすごい勢いでドアを開き入ってきた。
入ってきたと思ったらソファーや机に飛び乗り跳ね、それから校長室へ向かった。
校長室の棚の高いところへ登り、置いてあった竹の置物を振り回した。
そして、もう一度職員室に戻りパソコン室の鍵をとった。
私は、「子どもは鍵を勝手に持って行ってはいけません。」といった。
すると「このクソババ!ぶっ殺してやる!死ね!」といい校門から出て行こうとした。

 彼は二年生。言葉もよく知っているし、学習の遅れもない。
しかし、暴言・暴力・飛び出しがひどく、自分の意思に添わない事はしようとしない。
意思に沿わないことをさせようとすると唾を吐く。人をむやみに叩く。学校から出て行ってしまう。
長い棒が好きで、さすまたを持って歩いていた。
一年生のとき、教室には入れたのは三日程度ということだった。
 

この子の話をすると「よくなるんですか?」と聞かれ、驚く。
現在、彼は大変落ち着いている。支援を始めて二ヶ月目には暴力が減り、課題となるテストやプリントを破る事もなくなった。暴言も減った。
現在では、教室でほとんどの時間を過ごしている。
教科書を見て、ノートをとり、教科書を使って一斉授業が受けられるようになった。
自分の意に添わないことがあっても乗り越えられるようになるなど、感情のコントロールが出来るようになり、学校外でも遊べる友人が増え交友関係も広がっている。


『適切な支援をすれば、子どもは変わる。』

彼を通して強く思った。
でも現在、現場では経験不足などもあり、適切な支援を出来る人はまだ少なく、親や支援者は、苦しんでいる。
そして、当事者である子どもも、それ以上に悩み苦しんでいる。
私になにかできることがあればと思い、うまくいった支援方法を書いてみることにした。


今回、指導した実際の内容は、
支援者との信頼関係ができて、安心、安全と思える状況が出来た後、
発達段階までさがり「育てなおし」を行なった。

→安心・安全(寄り添って過ごし、困っているところを見つけどうすればいいか教える) 
→感情のコントロール(気持ちを言葉にする) 
→ルールを知る 
→ルールを守る 
→体験・経験を増やす(根気よく続ける) 
→たくさん褒める
という流れです。


次回・・・約束は誰のために守るの?