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震災後の子どもの心のケアを考える 1

はじめに・・・
直接被災した人だけが被災者ではないのです!!
TVや大人の言動で被災を受けた子どもが、この栃木県にも多く存在します。
とくに発達障害があるなど敏感な子どもたちはなおのことです。

けして、甘えやふざけではないことを忘れず、教育や支援をする周りの人は従事してほしいと強く願って書きます。

震災から子どもの心のケアを考える

3月11日、東日本大震災がありました。
そして、未だに余震が続いています。

 被災地では、多くの大切なものを失って傷ついている子どもたち、悲しみの中でも積極的に復興活動に参加している頼もしい子どもたちがいれば、甘えが全面的に出てきている子どももいます。

 また、被災地ではないけれど、度重なる余震、日常生活の激変や学習の遅れなどから不安や、焦りを感じている子どもたちもたくさんいます。震災後、心身の疲れや不安から様々な症状が出始めています。それは、変化の苦手な敏感な子どもたちにも当てはまります。大人も不安で傷ついているのですから、当然と言えば当然かもしれません

 このひと月の間に、震災後の子どものケアについての相談がありました。
私なりに子どもたちのために、周りの大人ができる事を考えてみました。


Q1「できるようになったことが、できなくなった。赤ちゃん返りし、甘えている。」「この一か月フラフラしたり、落ち着かず、大声を出してしまう。」「一人で、できたことができなくなり、些細なことで泣き出したり怒ったりする。周りの助言も聞けない。自分の意見だけ通そうとする。」と言うような、赤ちゃん返りが大変。本人の言う事を聞いて、甘やかしてよいのか?


A 今は、ちょうど4月。担任が変わる、クラスが変わる、先生との別れ出会い、進学など、環境の変化に弱い敏感なお子さんにとって、変厳しい時期です。そこに、予測もつかない大きな地震が来ました。学校が壊れるほどの予測もつかない地震です。そして、いつ起こるとも分からない大きな余震が現在も続く。放射線漏れや計画停電がある。大人は「大丈夫」って言うけれど、世の中バタバタしていて大丈夫そうじゃない。地震だっていつまでも続いて大丈夫じゃない。ダブルどころかトリプルパンチの状態です。進むべき方向が見えない、出口が見えない暗闇の中をさまようような状況にいるのですから、それは叫びたくもなるし、甘えたくもなりますよね。

 子どもの甘えを受け止めることは、子どもの自己肯定感を育て、周囲に対する信頼感を育てるうえで、とても大切なことだといわれています。
 子供の心は、依存(甘え)と自立を繰り返して大きくなります。依存しているときに、子どもは安心感をもらいます。じゅうぶん安心感をもらうと、次第に不自由に感じるようになります。自由になりたい、自分でやりたいと思って、それが意欲となり自立の世界に向かいます。
 しかし、自立の世界は自由ではあるけれど、同時に不安な世界です。その不安があまり大きくなると、子どもは依存の世界に戻ってきます。そこで、じゅうぶん安心感をもらうと、また自由になりたいと意欲が出て、子どもは自立の世界に向かうのです。


甘えさせないことが自立させることだと思われがちですが、そうではありません。甘えた人が、自立するのです。

「甘えさせる」と「甘やかす」は違います。「甘えさせる」は、どうしてもできない時に、大人が手助けすること、手を貸すことが大切です。逆に「甘やかす」は、子どもが自分でできるのに、大人が手を出してしまう、先回りしてしまうことです。
子供には自分でできることは、失敗を恐れずどんどんさせていく。しかし、どうしてもできないことはしっかり手助けすることが大切です。

「以前はできた。子どもが自分でできることなのに、大人がやるのは甘やかしでよくない」というのはもっともだと思いますが、このような場合は、ある程度、子どもの要求に応えてやって良いと思います。それは、不安なことが起きたからです。三月から四月という大きな変化、地震という予測のつかない事態、その不安があるから、それを打ち消そうとして、甘えてきているのです。ここで、突き放してしまうと、子どもはもっと不安になって、もっと依存してきます。あるいは、誰もわかってくれない、見放されたと思って、一切甘えを出さなくなります。ですから、今は、大人は怒ったりせず、そのまま受け入れてあげましょう。

子どもたちに安心・安全であること、ひとりぼっちでないこと、不確かだけれど、安心な場所もあることを体感させてあげましょう。
他害、いたずらなど問題行動については、関係性ができる、慣れてくるなど安心・安全を感じられるようになってから、教えたり、正したりといった指導をしてゆくといいと思います。