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彼の言葉に

3月まで勤めていた、職場の運動会にいってきました。
たった2カ月なのに懐かしく感じました。

開会式、胸を張り入場行進してくる子たちをみて、
なんだかじ~んとなりました。
笑顔を見て、手を振ってくれたり、
真面目な顔になったり、
少し前まで当たり前にあった光景が
とても貴重なものに感じました。

運動会中盤。
担任していた特別支援学級の子供を中心に声をかけていきました。
その中、Kくんだけは、逃げ回っていました。

Kくんは、ADHDです。
脳の機能障害で多動で不注意が伴います。
以前ジャイアン、のび太症候群というかたちで
本になり注目をうけたこともある障がいです。
彼は出会った時、教室や廊下を時間に関係なく徘徊したり、
サスマタを振り回したり、暴言しか吐きませんでした。
好きなもの以外はやらず、やらせようとするとプリントを破って、
学校から出て行ってしまったり、先生に唾をはいたり、叩いていました。
しかし、学習の遅れもなく、話も上手なので親の育て方と誤解されるところもありました。

しかし、二年ともに過ごし、彼は確実に成長しました。
クラスのみんなと一緒に学習できるようになりました。
大人としか遊べなかったのに、友達と遊べるようになりました。
笑顔が増えました。
イヤなことかあっても、自分の中で押さえられるようになりました。
自分のことが振り返れるようになりました。
本人も自分はなぜこんなふうになってしまうのかと悩み、いい自分になりたいと思うようになりました


厳しく接してきたから怖いかな?と思いつつ、
逃げる彼を追い回さず、時を待ちました。
ようやく、近くに座った時、彼はこう言いました。

「ぼくいいこじゃないんだ。先生との約束守れていない。
先生はあかちゃんが生まれるように、先生もあかちゃんも死なないように頑張って」
顔を見せることなく、背中を見せてそういいました。

保護者や先生達に聞くと
今学校で荒れてしまい、運動会の練習も出来なかったとのことでした。

彼は自分のことが分かるようになったんだな。
分別がつき、いけないことをしている、
恥ずかしいと思っているんだな。
そして、そんな自分を止められず、後悔しくるしんでいるんだろうな
そう、思いました。

辞めてしまった今、学校のことはなにしてあげられません。
私の中には、二週間すぎた今も、彼の言葉が残ります。

次は、maruの活動で会えます。
形が変わるけれど見守ってあげたいと思います。できる私は幸せですね。
そして、夢は、二十歳に一緒に飲みに行くことです。